新しい応用微生物学のカラーテキスト。
第1章 微生物学の歴史と発展
1.1 地球の誕生と微生物の出現
1.1.1 生命体の起源
1.1.2 微生物の出現
1.2 微生物学の確立と展開
1.2.1 微生物の発見
1.2.2 微生物学の確立
1.2.3 微生物学の展開
1.3 微生物利用学の発展
第2章 微生物の特徴と分類
2.1 生物界における微生物の位置
2.1.1 微生物の系統と進化
2.1.2 原核細胞と真核細胞の相違
2.1.3 各器官の役割
2.2 微生物の分類
2.2.1 分類とは
2.2.2 分類の指標・基準・方法
2.3 原核生物(細菌・古細菌)
2.3.1 分類学的性状および形態
2.3.2 分類
2.3.3 主な細菌・古細菌
2.4 菌類(真菌)
2.4.1 分類学的性状
2.4.2 子嚢菌門(Ascomycota)
2.4.3 担子菌門(Basidiomycota)
2.4.4 その他
2.5 微細藻類
2.5.1 分類学的性状および分類
2.5.2 主な藻類
2.6 ウイルス
2.6.1 性状および分類
2.6.2 主なウイルス
第3章 微生物の分離と培養
3.1 微生物の分離と培養の意義
3.2 微生物の分離
3.2.1 微生物の分離・取得用の試料
3.2.2 各々の試料からの微生物の分離と取得
3.2.3 微生物の保存
3.2.4 微生物の登録と入手
3.3 微生物の培養
3.3.1 生育因子
3.3.2 培養操作
3.3.3 微生物の増殖と有用代謝産物生産
3.3.4 液体培養と固体培養
3.3.5 新規培養法
第4章 微生物と代謝
4.1 代謝とエネルギー
4.2 炭水化物の代謝
4.2.1 炭水化物・糖の代謝
4.2.2 呼吸
4.3 脂質の代謝
4.3.1 脂肪酸の代謝
4.3.2 リピドとリン脂質の代謝
4.4 アミノ酸と窒素の代謝
4.4.1 アミノ酸の生合成
4.4.2 無機窒素の代謝
4.5 核酸の生合成
4.5.1 ヌクレオチド
4.5.2 DNAとRNA
4.6 タンパク質の生合成
4.6.1 mRNAの転写
4.6.2 タンパク質の生合成
第5章 微生物の酵素
5.1 酵素の性質
5.1.1 触媒作用
5.1.2 基質特異性
5.1.3 反応条件
5.2 酵素反応の速度論
5.2.1 酵素反応速度
5.2.2 阻害形式と阻害速度式
5.3 酵素反応の種類と分類
5.3.1 酵素命名法
5.3.2 酵素の分類
5.4 酵素生産量と酵素活性の調節機構
5.4.1 酵素生産量の調節
5.4.2 酵素活性の調節
第6章 微生物の遺伝と遺伝子工学
6.1 微生物遺伝子とゲノムの構造
6.1.1 原核微生物(バクテリア)の遺伝子とゲノムの構造
6.1.2 真核微生物の遺伝子とゲノムの構造
6.1.3 DNA塩基配列の決定法とゲノム解析
6.2 微生物育種の古典的手法
6.2.1 突然変異
6.2.2 突然変異の遺伝解析の手法と遺伝子の伝達
6.3 微生物育種の現代的手法
6.3.1 遺伝子組換え技術と遺伝子のクローン化
6.3.2 導入遺伝子の高発現の方法
6.3.3 微生物ゲノムの改良法
第7章 発酵食品と酒類の製造
7.1 発酵食品の種類と特徴
7.2 発酵食品の製造
7.2.1 農産物からの発酵食品
7.2.2 畜産物からの発酵食品
7.2.3 水産物からの発酵食品
7.3 酒の種類と特徴
7.4 酒類の製造
7.4.1 醸造酒
7.4.2 蒸留酒
7.4.3 混成酒
第8章 微生物の代謝生産物とその利用
8.1 微生物の代謝生産物の利用における基本技術
8.2 解糖系関連発酵
8.2.1 有機酸発酵
8.2.2 アルコール発酵
8.3 TCA関連有機酸発酵
8.3.1 クエン酸発酵
8.3.2 コハク酸発酵
8.3.3 フマル酸とリンゴ酸
8.3.4 その他
8.4 アミノ酸およびヌクレオチド
8.4.1 グルタミン酸発酵
8.4.2 リジン発酵
8.4.3 その他のアミノ酸発酵
8.4.4 呈味性ヌクレオチド
8.5 酵素
8.5.1 酵素の生産性向上
8.5.2 酵素機能の改良
8.5.3 酵素利用技術
8.5.4 酵素の産業利用
8.6 生理活性物質・生物活性物質
8.6.1 抗生物質
8.6.2 ホルモン(hormone)
8.6.3 ビタミン
8.6.4 バクテリオシン(bacteriocin)
8.6.5 酵素阻害剤
8.6.6 その他
8.7 産業素材
8.7.1 多糖(polysaccharides),メガロ糖(megalosaccharides),オリゴ糖(oligosaccharides),糖アルコール,希少糖(rare sugars)
8.7.2 バイオマスプラスチック(biomass plastics)
8.8 食用・飼料微生物
8.8.1 食用キノコ
8.8.2 カビ
8.8.3 食用・飼料用酵母
8.8.4 微細藻類
8.9 エネルギー生産
8.9.1 バイオエタノール
8.9.2 アセトン・ブタノール発酵
8.9.3 水素発酵
8.9.4 メタン発酵
8.9.5 微生物電池,藻類による炭化水素生産,その他新技術
第9章 微生物と食品衛生
9.1 食品と微生物
9.1.1 腐敗微生物の種類
9.1.2 食中毒微生物の種類
9.1.3 腐敗微生物と食中毒微生物との相互関係
9.1.4 損傷菌の特性
9.2 食品の微生物制御技術
9.2.1 化学的制御法
9.2.2 物理的制御法
9.2.3 生物的制御法
9.3 食品の衛生管理法
9.3.1 農場から食卓までの安全性確保
9.3.2 原材料の衛生管理法(GAP)
9.3.3 加工食品の衛生管理法(HACCP)
第10章 微生物の生態と環境保全
10.1 自然界における微生物の存在とその役割
10.1.1 自然界における微生物
10.1.2 炭素循環と微生物
10.1.3 窒素循環と微生物
10.1.4 硫黄循環と微生物
10.2 微生物による廃水・廃棄物の処理と資源化
10.2.1 廃水処理と資源化
10.2.2 廃棄物系バイオマスの利活用
10.2.3 バイオマス産業における微生物利用の現状
10.3 微生物による環境汚染物質の浄化
10.3.1 有機化合物の微生物による分解
10.3.2 バイオレメディエーションとその事業例
10.3.3 金属と微生物
索 引