休み時間の分子生物学

黒田裕樹・著
シリーズ:
休み時間シリーズ

休み時間の分子生物学

発行
2020/07/29
サイズ
A5
ページ数
240
ISBN
978-4-06-520173-2
定価
2,420円(税込)
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内容紹介

1テーマ10分を目安に分子生物学の基本事項とポイントを78項目で解説。世間を騒がすコロナウイルスやPCR検査、mRNAワクチンなどの気になる話題も掲載。生命科学や医療、栄養などのさまざまな分野に活かせる力が身につく1冊。

目次

1章 遺伝情報の使い方

Stage 01 ウルトラスーパーデジタル信号   
Stage 02 A,C,G,T,Uを覚えよう   
Stage 03 コドン情報          
Stage 04 RNA ワールドとDNA ワールド   
Stage 05 セントラルドグマ   
Stage 06 真核生物と原核生物   
Stage 07 真正細菌と古細菌   
Stage 08 ウイルスとプリオン   
●column 私たちの人生なんて1秒以下  
練習問題  

2章 タンパク質   
Stage 09  細胞核内で働くタンパク質   
Stage 10 細胞質で働くタンパク質   
Stage 11 細胞膜上で働くタンパク質   
Stage 12 細胞外で働くタンパク質   
Stage 13 アミノ酸の表記方法   
Stage 14 親水性のアミノ酸の覚え方   
●column アミノ酸の構造式と覚える順番   
Stage 15 疎水性のアミノ酸の覚え方   
Stage 16 ポリペプチドの二次構造   
Stage 17 ポリペプチドの三次構造   
Stage 18 ポリペプチドの四次構造   
Stage 19 タンパク質の行き先   
●column ヒトの体で働く消化酵素   
練習問題   

3章 核 酸   
Stage 20 アデノシン酸リン酸(ATP)   
Stage 21 核酸の材料  
Stage 22 核酸の構造   
Stage 23 RNAの種類   
Stage 24 rRNAとtRNA   
Stage 25 mRNA   
Stage 26 DNAの構造   
Stage 27 DNAの修復   
Stage 28 DNAの複製   
Stage 29 DNAの修飾 ~エピジェネティクス   
●column 岡崎フラグメント   
練習問題   

4章 遺伝子発現機構   
Stage 30 転写反応   
Stage 31 スプライシング   
Stage 32 イントロンの意義   
Stage 33 RNAキャップとポリAの付加   
Stage 34 翻訳1 ~mRNA上のコドンの使われ方   
Stage 35 翻訳2 ~リボソームの動き   
Stage 36 転写のスイッチ   
Stage 37 シグナルトランスダクション   
●column TORシグナル   
●column イントロンが切りとられるとき   
●column シグナルトランスダクションの簡単な描き方   
練習問題   

5章 細胞内骨格と細胞分裂   
Stage 38 アクチンフィラメント   
Stage 39 微小管   
●column 原核細胞の細胞内骨格   
Stage 40 中間径フィラメント   
Stage 41 染色体の構造   
Stage 42 細胞周期とチェックポイント   
●column スピードモードがある原核生物の細胞周期   
Stage 43 分裂期   
Stage 44 Cdkとサイクリン      
Stage 45 G0期と分化   
●column 真核生物の4番目の細胞内骨格   
練習問題   

6章 分子生物学的手法 ~基礎編   
Stage 46 核酸やタンパク質の電気泳動   
Stage 47 制限酵素   
Stage 48 プラスミド   
Stage 49 塩基配列の解読法 ~サンガー法   
Stage 50 ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)の第一段階   
Stage 51 PCRの第二段階・第三段階   
Stage 52 PCRの第四段階以降   
●column 最も風変わりなバイオ研究者キャリー・マリス博士   
●column プライマー(Primer)の善し悪し   
●column 世界を震撼させたコロナウイルスとPCR検査   
練習問題   

7章 分子生物学的手法 ~20世紀後半編   
Stage 53 PCRの応用1 ~TAクローニングと配列付加   
Stage 54 PCRの応用 ~インバースPCR   
Stage 55 RT-PCR   
Stage 56 リアルタイムPCR(qPCR)
Stage 57 in situ ハイブリダイゼーション   
Stage 58 遺伝子組換え技術   
Stage 59 ES細胞とノックアウトマウス   
Stage 60 コンディショナルKO   
Stage 61 抗体を用いたタンパク質の検出   
Stage 62 免疫沈降法   
Stage 63 レポーターアッセイ   
●column バイオセーフティレベル(BSL)   
練習問題   

8章 分子生物学的手法 ~21世紀編   
Stage 64 RNAi   
Stage 65 クリスパーキャスと遺伝子破壊      
Stage 66 クリスパーキャスと遺伝子組換え     
Stage 67 次世代シーケンサー  
●column 近未来のシーケンサー  
Stage 68 トランスクリプトーム解析 ~オミクス   
Stage 69 メタゲノムとメタバーコーディング   
Stage 70 タンパク質の構造解析   
Stage 71 オプトジェネティクス   
●column cDNAディスプレイ   
練習問題   191

9章 日本人の分子生物学分野におけるノーベル賞   
Stage 72 抗体の多様性を産み出すしくみ:利根川進博士(1987)   
Stage 73 巨大なタンパク質の質量の測定:田中耕一さん(2002)   
Stage 74 緑色蛍光タンパク質(GFP):下村脩博士(2008)   
Stage 75 iPS細胞:山中伸弥博士(2012)   
Stage 76 エバーメクチン:大村智博士(2015)   
Stage 77 オートファジー:大隅良典博士(2016)   
Stage 78 PD-1とオプジーボ:本庶佑博士(2018)   
●column 体内時計を制御する分子
●column  分子生物学が生み出した mRNA ワクチン   
練習問題   

索引 
参考図書