
近年のマーケティング・サイエンスの主要な方法として
 (1) 消費者の認知と選好をモデリングする方法
 (2) 質的選択モデル
 (3) ベイズ推定
 があげられるでしょう.
 
 理論をまったく理解していないと適用場面を間違えたり結果の解釈を誤るおそれがあります.
 
 マーケティングですから,実践に役立てばよいことはもちろんです.
 だからといって理論はまったくわからなくても大丈夫,ということにはなりません.
 
 マーケティングの実務家や文系の学生が,
 マーケティング・サイエンスの基本的なアイデアを理解し,
 自分の業務や研究課題に応用できるようになるための「本格的入門書」,
 それが本書のキーコンセプトです.
 
 本書の特徴は以下の3つです.
 
 (1) 初心者のためにマーケティング・モデルの基礎を丁寧に解説.
 (2) 人工的な数値ではなく現実の数値を使った応用例を示す.
 (3) 読者への動機付けのためにビジネス関係の話題をとりあげる.
 
 本書がマーケティング・サイエンスに関心をもつ,すべてのビジネスマンと悩める学生の
 お役に立てましたら幸いです.(本書「はじめに」より)
 
 著書がマーケティングの現場で役立つことに定評がある朝野熙彦氏による現代ビジネスマン必須知識のわかりやすい解説.
第1章 方法序説
 第2章 知覚空間
 第3章 選好空間
 第4章 セグメンテーション
 第5章 質的選択モデル
 第6章 ベイズ推定
 付録:数学的補足