栄養教育論実習 第2版

片井加奈子/川上貴代/久保田恵・編
シリーズ:
栄養科学シリーズNEXTシリーズ

栄養教育論実習 第2版

発行
2015/01/28
サイズ
A4判
ページ数
158
ISBN
978-4-06-155381-1
本体
2600円(税別)
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内容紹介

栄養アセスメントから指導案作成,模擬患者実習まで実践的な内容が身に付く.
食事摂取基準2015,身体活動基準2013へ準拠.


2010 年に初版を出してから早や5 年が経とうとしています.その間に管理栄養士・栄養士を取り巻く環境は急激に変化しています.社会システムの変革はもちろん,管理栄養士・栄養士の専門領域の認定制度など私たち自身が変わろうとする時期が来ています.このような管理栄養士・栄養士の業務の多様化,専門化が進む中で,私たちは科学の進歩と社会の変化に的確に対応する力が求められています.日本栄養士会は「国民のために役に立てる能力を身につけること」,「知識・技術,倫理面で信頼できる専門職であること」を目的に管理栄養士・栄養士が「栄養の指導」の専門職として各領域で必須とされるスキルを習得し,専門知識・技術の習得と実践力をつけ,学習者(対象者)の状況にかかわらず一人ひとりに応じた適切な栄養の指導ができるように生涯教育の改革を行いました.このように私たちは生涯学び続けなければいけません.これは一見すると苦しいことのようですが,実は自分自身を高めていけるチャンスであり楽しい学びに変えることができます.
 栄養教育論実習では,このような生涯の学びの基礎となる項目を網羅し,学生の皆さんの今までの学びを有機的に結びつける工夫をしました.この学びの中で,関連する専門科目の学習を意識的につなげて,栄養教育を受ける個人や集団についての諸問題(栄養・食事に関わる問題)をアセスメントした後,その状態を判定(診断)して改善計画を立て,効果的な手法や媒体を用いて栄養カウンセリングやコーチングなどを実施し,そして評価する,すなわち栄養ケア・マネジメント(栄養ケア・プロセス)に沿って疾病の予防・治療に貢献できるよう様々な基礎となるスキルを学び,実践的に展開できる能力を習得することを目指します.
 ここでいう能力とは(1)学習者の情報を把握して栄養・食に関わる問題が判る力,(2)栄養教室や相談・面接の組み立てと準備(実施)ができる力,(3)学習者の状況ややる気に応じてコミュニケーションをとりながら正しい情報が提供できる力,(4)他者と情報共有できるよう解説や報告ならびに意見交換できる力,(5)栄養教育の評価を正しく理解する力,(6)管理栄養士・栄養士(プロフェショナル)として倫理観を持って信頼できる教育(支援)ができる心構えです.
 そこで本書では,学生のみなさんが管理栄養士・栄養士業務全体の見通しを持ちやすいように,実際の栄養業務の流れに沿った構成としました.基礎編では,栄養評価,食事計画,学習方法,媒体(教材)作成および行動科学理論,コミュニケーションに関する実習を,応用編ではさまざまな学習者や場面を想定した栄養教育シュミレーション実習を組み込みました.そして,随所にコラムなどをちりばめ,臨場感を体験できるよう工夫をしました.これらの多岐に渡る実習内容は限られた時間内にすべて習得するとこは困難です.そのため各校の到達目標やねらいに沿って柔軟に活用できるよう,さまざまな課題から自由に選択できる形式にしました.また,学生の皆さんは,実習しなかった部分については,本書を情報源として活用することで,栄養教育に関する活発なグループディスカッションなどを行っていただきたいたいと思います.そして,栄養教育論実習を学ぶ仲間や教員とのコミュニケーションを通して管理栄養士・栄養士としての気づきやセンスをさらに磨いて欲しいと切に望みます.(まえがきより)

【シリーズ総編集】木戸康博/宮本賢一
【実験・実習編担当委員】岡崎眞/片井加奈子/加藤秀夫/桑波田雅士
【執筆者一覧】荒尾恵介/井上里加子/大西律子/沖田千代/奥村仙示/片井加奈子/
川上貴代/北村真理/國井大輔/久保田恵/小林ゆき子/小松啓子/近藤(比江森)美樹/
東山幸恵/平松智子/布施晶子/吉本優子

目次

基礎実習編
1. 栄養アセスメント:学習者の栄養状態,健康状態を把握しよう
 1.1 身体状況の把握:身体計測の実践
 1.2 栄養状態の把握:食事調査の実践
 1.3 臨床症状の把握:栄養アセスメントの実践
 1.4 栄養教育への心がまえの把握
 1.5 個人指導に活かす行動科学理論やモデル
2. 栄養教育のための食事計画:栄養量を食事へ展開しよう
 2.1 指示栄養量,必要栄養量を食事にかえる
 2.2 栄養教育のための食品構成の作成方法
 2.3 食品構成の栄養教育への活用
3. 栄養教育の基礎技術:栄養教育を効果的に行えるようにしよう
 3.1 栄養教育に必要なカウンセリング基礎力
 3.2 集団討議法
 3.3 インターネットの栄養教育への活用
 コラム1 健康情報の信頼性
 3.4 手描きによる栄養教育媒体作成
 3.5 コンピュータを活用した栄養教育媒体作成
 3.6 コンピュータを活用したプレゼンテーション
 3.7 プレゼンテーションソフトを活用した栄養教育媒体作成
 コラム2 他の実習とのかかわり

応用実習編
4.  集団栄養教育マネジメント:保健,福祉,医療分野におけるライフステージ・ライフスタイル別指導
 4.1  集団栄養教育計画のすすめ方:やりたいことの設計図を描こう
 4.2  集団栄養教育の指導案(企画案)を使った実際の栄養教育の実施と評価
5.  個人栄養教育マネジメント:生活習慣病予防の保健指導(教育)と医療における指導
 5.1 行動科学理論を活かした個人栄養教育
 5.2  コーチング理論を取り入れた栄養教育の組み立て
 コラム3 コーチング理論による栄養教育(保健指導)の実際
 5.3 病室訪問のシミュレーションによる栄養教育
 5.4 生活習慣病予防の保健指導における個人栄養教育の実施
 コラム4 保健指導の現場から
集団栄養教育指導案集
A. 地域における集団栄養教育指導案例
 指導案Ⅰ 地域で行う幼児のための食育プログラム例
 指導案Ⅱ 調理実演を組み込んだ高齢者のための骨粗鬆症予防教室例
 指導案Ⅲ 参加型教育による妊婦(両親)教室の例
B. 福祉における集団栄養教育指導案例
 指導案Ⅳ 保育所(園)における年中児への食育プログラム例
 コラム5 福祉施設での栄養教育の実際
C. 医療における集団栄養教育指導案例
 指導案Ⅴ 病院での糖尿病教室指導案例
 コラム6 糖尿病集団教育の実際
 指導案Ⅵ メタボリックシンドローム患者のための健康教室例
D. 学校における集団栄養教育指導案例
 指導案Ⅶ  学級担任と栄養教諭(学校給食栄養管理者)のチームティーチングによる学級活動例
 コラム7 食物アレルギー児の栄養相談
 指導案Ⅷ 給食時間における食に関する指導案例
 コラム8 学校における栄養教育(食に関する指導)