臨床医学入門 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 第2版

河田光博/武田英二・編 
シリーズ:
栄養科学シリーズNEXTシリーズ

臨床医学入門 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 第2版

発行
2009/09/10
サイズ
B5判
ページ数
157
ISBN
978-4-06-155362-0
本体
2,600円(税別)
在庫
在庫あり

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内容紹介

慢性腎臓病(CKD)や脂質異常症,メタボリックシンドロームなどの新しい概念や診断基準で改訂.
本書は総論で概念を理解させ,各論ではヒトの体の部位別に疾病をとらえることで,「木を見て森を見ず」にならないよう,今どの部分を扱っているのかを,常に意識しながら学ぶことができるよう構成されている.臨床栄養学,臨床栄養管理学との連携を取りやすい簡潔明瞭な内容となっている.

【シリーズ総編集】中坊幸弘/山本茂 
【シリーズ編集委員】海老原清/加藤秀夫/河田光博/木戸康博/小松龍史/武田英二/辻英明 
【執筆者一覧】市川寛/苛原稔/上田英一郎/小倉卓/金村成智/河田光博/久保江理/鈴木敏弘/高野晶/武田英二/谷川敬一郎/中尾俊之/中屋豊/西田和夫/北條達也/萬代隆/山本康正/吉田俊秀

目次

1. からだと臨床医学
1. 1 臨床医学について
A. 健康と病気―― QOL の視点から見直すと
B. 21 世紀を生きる私たちにとっての「死」とは何だろう
C. 生命の質と生活の質が決める「生」
D. QOL は加齢により変化する
E. 再生医療と臓器移植は両刃の剣
F. 代替医療,東洋医学,サプリメントの現状と課題
G. オーダーメイド医療への対応:集団から個人への医療
H. 医療はチームプレイ
1. 2 からだを構成する化合物
A. タンパク質は体の成分の大黒柱
B. 糖質は炭素,水素,酸素からなる
C. 脂質は水に溶けずいろいろな顔をもつ
D. 水分があってこそ体は生きる
1. 3 栄養素の代謝
A. 毎日とっている栄養素とは
B. 栄養素は体のエネルギーに変換される
C. 栄養素は体の中でつくり変えられる
1. 4 遺伝子と病気
A. 遺伝子とゲノムは似ているようで概念がちがう
B. 染色体は46 個,23 対
C. DNA の情報は4 種の塩基が担う
D. 病気の原因や治療に遺伝子がかかわる
2. 病気はどのようにして起こるのか
2. 1 病気が起こるメカニズム
A. 病気を起こす原因はいろいろ
B. 加齢によって変わる病気
C. 生活習慣がひき起こす病気
2. 2 病気の成り立ち
A. 細胞・組織は障害と回復を繰り返す
B. 炎症はどのように進行するのか
C. 感染すると生体はどう反応するか
D. 免疫は生体の防御とアレルギーをひき起こす
E. 腫瘍には良性と悪性がある
F. 血液・体液の流れが悪くなると
3. 病気をどのように診断し,治療するのか
3. 1 臨床での診断
A. 診察の基本は聞いて見てさわる
B. 身体計測は検査の基本
C. 臨床検査は血液・尿から画像イメージングまで盛りだくさん
3. 2 臨床での治療法
A. 治療の種類には薬かメスか,原因療法か対症療法か
B. 治療の方法は食事療法から放射線療法まで
C. 死と向かい合うターミナルケア
D. 救命救急は命を守る最前線
E. 経験から「根拠に基づいた医療」へ
4. 脳の疾患
4. 1 脳血管障害
A. 脳卒中とは脳梗塞,脳出血,くも膜下出血などを含めた脳血管の病気  
B. 細い血管(穿通枝)の障害による脳卒中は認知症の原因となる
C. 頸部血管や脳表面の血管障害による脳卒中は動脈硬化が原因
D. 心臓疾患が原因で起こる脳卒中は心臓内にできる血栓が犯人である
E. 脳動脈瘤が破れてくも膜下出血となる
4. 2 認知症
A. 認知症には脳血管性認知症とアルツハイマー病の2種類がある
B. アルツハイマー病は脳の萎縮が特徴
C. そのほかのいろいろなタイプの脳実質性認知症
D. 治療可能な認知症
4. 3 脳腫瘍
A. 脳腫瘍には脳由来と脳以外からの腫瘍の2種類がある
B. 原発性脳腫瘍は脳組織由来の腫瘍
4. 4 脳炎・脳症・BSE
A. 脳炎はウイルスによってひき起こされる
B. 脳症は代謝異常から起こる
C. BSE(ウシ海綿状脳症)の原因はプリオン
4. 5 パーキンソン病
 パーキンソン病はドーパミンが低下した運動異常の病気
4. 6 精神疾患
A. うつ病はこころの「エネルギー」が低下した病気
B. 統合失調症とは精神がまとまらない障害
C. 神経症は古典的なこころの病の集合
D. 人格障害という現代の病気
4. 7 摂食障害
 摂食障害は拒食と過食の2 種類
4. 8 アルコール依存症・薬物依存症
A. アルコール依存症は心理的・社会的・体質的な原因による
B. 薬物依存症には集団療法が有効
5. 目・耳・鼻・口・のどの疾患
5. 1 白内障・緑内障
A. 白内障は水晶体が濁る
B. 緑内障は眼球の圧力が高くなった病気
5. 2 網膜の病気
A. 網膜は眼の「フィルム」
B. 網膜には原因によっていろいろな疾患がある
5. 3 中耳の病気
A. 中耳には音を内耳へ伝えるしくみがある
B. 中耳炎には急性,慢性,滲出性などの種類がある
C. 中耳真珠腫は美しい名だがやっかいな病気
5. 4 副鼻腔の病気
A. 副鼻腔は顔面の骨内にある空洞
B. 副鼻腔炎は呼吸器の病気が広がったもの
5. 5 虫歯・歯槽膿漏
A. う蝕症(虫歯)はエナメル質がとけていく疾患
B. 歯周病(歯槽膿漏)は歯根部の炎症
5. 6 口内炎・舌炎・舌がん
A. 口内炎や舌炎はいろいろな原因による口腔内の炎症
B. 舌がんは舌粘膜上皮由来の悪性腫瘍
5. 7 扁桃炎
A. 扁桃(アデノイド)はのどの奥にあるリンパ器官
B. 扁桃炎は咽頭リンパ組織の炎症
6. 胸部の疾患
6. 1 気管支喘息
A. 呼吸器はガス交換を行う気道の管
B. 気管支喘息は気道のアレルギー
6. 2 慢性閉塞性肺疾患
A. 慢性気管支炎は慢性の気道感染から管が狭くなった病気
B. 肺気腫は肺胞がこわれて換気が十分にできない病気
6. 3 肺炎
 肺炎とは下気道に病原微生物が感染した炎症
6. 4 肺結核
 肺結核は結核菌による肺の炎症
6. 5 肺がん
 肺がんはタバコの習慣と関連する気道上皮の悪性腫瘍
6. 6 虚血性心疾患
A. 虚血性心疾患には狭心症と心筋梗塞がある
B. 狭心症は心臓へ供与される血液の一時停止
C. 心筋梗塞とは心筋が虚血によって死んだ病気
6. 7 心不全
A. 心不全は心臓のポンプパワーの不足した状態
B. 心臓悪液質とは心臓の病気による全身の栄養状態の悪化の総称
6. 8 食道がん
 食道がんは食道の中・下部の悪性腫瘍
7. 腹部の疾患1――消化器系
7. 1 胃炎
A. 急性胃炎とは急激に起こる胃の粘膜の炎症
B. 慢性胃炎とは徐々に進行する胃の粘膜の炎症
7. 2 消化性潰瘍(胃潰瘍・十二指腸潰瘍)
 胃潰瘍・十二指腸潰瘍は胃・十二指腸の粘膜が消化される病気
7. 3 胃がん
 胃がんは胃の粘膜由来の悪性腫瘍
7. 4 炎症性腸疾患
A. 炎症性腸疾患とはクローン病と潰瘍性大腸炎の2 つの病気
B. クローン病は腸の免疫異常の病気
C. 潰瘍性大腸炎は大腸に多数の潰瘍が生じる病気
7. 5 胃食道逆流症
 胃食道逆流症は食道の逆流防止機構が破綻した病気
7. 6 タンパク漏出性胃腸症
 タンパク漏出性胃腸症は血漿タンパクが漏出し低タンパク血症となる病気
7. 7 吸収不良症候群
 吸収不良症候群はいろいろな原因で消化吸収できない疾患の総称
7. 8 過敏性腸症候群
 過敏性腸症候群は腸機能の「ノイローゼ」
7. 9 便秘
 便秘は軽症から重症までさまざま
7. 10 腸閉塞(イレウス)
 腸閉塞(イレウス)は消化管の「交通渋滞」
7. 11 大腸がん・直腸がん
 大腸がん・直腸がんは早期がんと進行がんで病状が異なる
7. 12 虫垂炎
 虫垂炎は虫垂に生じた急性の「はれもの」
7. 13 痔核
 痔核は静脈がコブ状になった病気
7. 14 肝炎
A. 急性ウイルス性肝炎はA 型,B 型,C 型が代表
B. 慢性ウイルス性肝炎は徐々に進行する肝臓のやっかいな炎症
7. 15 脂肪肝
 脂肪肝は肝臓に脂肪がたまった「フォアグラ」病
7. 16 肝硬変・肝不全
A. 劇症肝炎は急激に肝機能の低下を示す病気
B. 肝硬変は肝臓に線維が増えて硬くなる病気
7. 17 肝がん
 肝がんはしばしば肝硬変に合併する
7. 18 胆嚢炎と胆石症
A. 胆嚢炎は胆嚢に起こる急性と慢性の炎症
B. 胆石症は結石の種類,場所などさまざま
7. 19 膵がん
 膵がんの大部分は膵液を運ぶ管由来のがん
7. 20 膵炎
A. 急性膵炎はみずからが出す消化酵素による膵臓の炎症
B. 慢性膵炎は徐々に進行する膵臓の炎症
8. 腹部の疾患2――腎臓・膀胱
8. 1 慢性腎臓病(CKD)
 すべての慢性の腎臓疾患を包含した概念
8. 2 腎炎(腎症を含む)
 腎炎(腎症)は原因が多様な腎臓の炎症
8. 3 ネフローゼ症候群
 ネフローゼ症候群は尿に多量のタンパク質が出て低タンパク血症になる
8. 4 腎不全と透析
A. 急性腎不全は急激な腎機能低下の病気
B. 慢性腎不全は徐々に進行する腎機能障害
C. 透析療法には血液透析と腹膜透析がある
8. 5 腎・尿路結石
 腎・尿路結石は結石の種類や部位により症状が変わる
8. 6 腎盂腎炎・膀胱炎
A. 腎盂腎炎は細菌による腎実質の炎症
B. 膀胱炎は尿道から感染した炎症
8. 7 腎がん・膀胱がん
A. 腎がんには成人のがんと小児のがんの2 種類がある
B. 膀胱がんは膀胱粘膜由来の悪性腫瘍である
9. 全身の疾患1――代謝・内分泌系
9. 1 糖尿病
 糖尿病には1 型と2 型があり,原因が異なる
9. 2 脂質異常症
 脂質異常症は血液中の脂質が増え動脈硬化の原因となる病気
9. 3 肥満症
A. 肥満症は生活習慣病と合併する
B. メタボリックシンドロームとは
9. 4 高尿酸血症・痛風
 高尿酸血症・痛風は尿酸が増える病気
9. 5 先天性代謝異常症
 先天性代謝異常症とは遺伝子に原因があるタンパク異常症
9. 6 内分泌疾患
A. ホルモンは体の恒常性の維持に働く
B. 下垂体の病気には機能が亢進したものと低下したものがある
C. 甲状腺の病気も機能が亢進したもの,低下したものがある
D. 副甲状腺の病気ではカルシウムに異常を生じる
E. 副腎の病気には皮質由来と髄質由来がある
10. 全身の疾患2――血管・血液・免疫系
10. 1 動脈硬化
 動脈硬化は動脈の壁が弾力を失った病気
10. 2 高血圧
 高血圧とは140/90 mmHg 以上で,さまざまな病気の原因となる
10. 3 貧血
 貧血は赤血球数あるいはヘモグロビン量が少なくなった病気
10. 4 白血病・悪性リンパ腫
 白血病は白血球の悪性腫瘍で急性と慢性に分けられる
10. 5 血小板減少症
 血小板減少症とは血小板が少なくなって出血する病気
10. 6 血友病
 血友病とは凝固因子がない遺伝病
10. 7 アレルギー疾患
 アレルギー疾患は免疫機能の過敏な病的反応
10. 8 免疫不全
 免疫不全は遺伝性と後天性に分けられる
10. 9 自己免疫疾患(リウマチ・膠原病)
 自己免疫疾患は自分に対する免疫病である
10. 10 敗血症・多臓器不全
A. 敗血症は血液中に細菌が入り込む病気
B. 多臓器不全は同時に複数の臓器が障害を受ける状態
11. 全身の疾患3――骨と筋肉,皮膚
11. 1 運動器の外傷:骨折・脱臼・捻挫・肉離れ
11. 2 骨粗鬆症
 骨粗鬆症は全身の骨がもろくなり骨折しやすくなる病気
11. 3 骨軟化症・くる病
 骨軟化症・くる病は骨塩が少ない病気
11. 4 椎間板ヘルニア
 椎間板ヘルニアは椎間板の亀裂によって生じる病気
11. 5 変形性関節症
 変形性関節症は関節軟骨が変性する病気
11. 6 進行性筋ジストロフィー
 進行性筋ジストロフィーは筋肉がやせていく遺伝病
11. 7 褥瘡
 褥瘡とは長時間の圧迫による皮膚の潰瘍
11. 8 ヘルペスウイルス感染症
 ヘルペスには単純疱疹と帯状疱疹がある
12. 女性・男性の疾患
12. 1 乳腺の病気
A. 乳腺症・線維腺腫は乳房にしこりや硬結を認める良性な疾患
B. 乳がんは増加傾向にある乳腺の悪性腫瘍
12. 2 子宮筋腫・子宮内膜症
A. 子宮筋腫は子宮の平滑筋の良性な腫瘍
B. 子宮内膜症は内膜が子宮以外に存在する病気
12. 3 子宮がん
A. 子宮頸がんは組織型によって悪性度が異なる
B. 子宮体がんは子宮の体部に生じる悪性腫瘍
12. 4 卵巣の病気
 卵巣腫瘍・嚢胞は卵巣にできるコブ状の病気
12. 5 更年期障害
 更年期障害はホルモン不足による全身の変化
12. 6 前立腺疾患
A. 前立腺肥大症は前立腺が大きくなった良性腫瘍
B. 前立腺がんは前立腺に生じる悪性腫瘍
参考書
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