有機化学のための 高分解能NMRテクニック

T.D.W.Claridge・著 竹内敬人/西川実希・訳

有機化学のための 高分解能NMRテクニック

発行
2004/01/25
サイズ
B5判
ページ数
400
ISBN
978-4-06-154314-0
本体
9,800円(税別)
在庫
在庫なし

内容紹介

NMRを使いこなしたいすべての人に!
測定を依頼するだけの人から、自分で操作する人、管理する立場の人、難解な省略語(アクロニム)に辟易している人、無数のパルス系列にうんざりしている人に経験豊富な著者がNMRを明快に実際的・実用的に解説

特色
●NMRの現象や手法が絵でわかる
●カラーを用いたきれいなスペクトルや図を多用
●数式は極力避けた
●一次元(1D)NMRは軽く、二次元(2D)NMRを中心に説明

「......無数といえるパルス系列に、新米化学者は当惑するだけで、どこから手をつけていいのか、手元の問題に対してどの技法を選ぶべきかわからないままの状態なのです。この本で私は実験化学者にとって最も役に立つ技法だけを集め、これらの技法を図解で説明することを試みました。......この本は長年の間に開発された数多い技法のエッセンスで、最も適切な部分だけを集大成したものというべきものでしょう。」――――(著者「まえがき」より)

目次

1 はじめに
 1.1 高分解能NMRの発展
 1.2 最近の高分解能NMRの発展
 1.3 現代的NMR手法の利用

2 高分解能NMR入門
 2.1 核スピント共鳴
 2.2 NMRスペクトルモデル
 2.3 時間領域と周波数領域
 2.4 スピン緩和
 2.5 緩和機構

3 高分解能NMRの実際
 3.1 NMR分光器の概要
 3.2 データの取得と処理
 3.3 試料の調製
 3.4 分光器の調整
 3.5 分光器の較正
 3.6 分光器の性能試験

4 1次元法
 4.1 シングルパルス実験
 4.2 スピンデカップリング法
 4.3 スピンエコーによるスペクトルの編集
 4.4 感度向上とスペクトルの編集
 4.5 四極子核の観測

5 化学結合を介した相関 1:同種核シフト相関
 5.1 2次元(2D)法の紹介
 5.2 創刊分光法(COSY)
 5.3 2D NMRの実際的側面
 5.4 コヒーレンスとコヒーレンス移動
 5.5 勾配選択スペクトル
 5.6 他のCOSY系列
 5.7 全相関分光法(TOCSY)
 5.8 希薄スピンの相関をとる:INADEQUATE

6 化学結合を介した相関 II:異種核シフト相関
 6.1 はじめに
 6.2 感度
 6.3 結合1本を隔てた異種核相関分光法
 6.4 結合2本以上を隔てた異種核相関分光法
 6.5 従来のX検出相関分光法

7 化学シフトとカップリングの分離 :J分解分光法
 7.1 はじめに
 7.2 異種核J分解分光法
 7.3 同種核J分解分光法
 7.4 「間接的」同種核J分解分光法

8 空間を介した相関:核Overhauser効果
 8.1 はじめに
 8.2 NOEの定義
 8.3 定常状態NOE
 8.4 過渡的NOE
 8.5 回転座標系NOE
 8.6 定常状態NOEの測定:差NOE
 8.7 過渡的NOEの測定:NOESY
 8.8 回転座標系NOEの測定:ROESY
 8.9 異種核NOEの測定
 8.10 実験的考察

9 実験法
 9.1 コンポジットパルス
 9.2 広帯域デカップリングとスピンロック
 9.3 選択励起とシェープドパルス
 9.4 溶媒消去
 9.5 最近の手法

付録 アクロニム一覧表