時間の矢の不思議とアルキメデスの目

H.Price・著 遠山峻征/久志本克己・訳

時間の矢の不思議とアルキメデスの目

発行
2001/11/29
サイズ
四六判
ページ数
411
ISBN
978-4-06-154263-1
定価
3,300円(税込)
在庫
在庫無し

内容紹介

「では、きのう会いましょう」
「えっ?」常識を覆す"時間の科学哲学"

この本は物理学の時間-対称性の問題に思慮に富んだ(また示唆にあふれた)分析を加えたもので、多くの点でこれ以上深くて啓発的な解説は他に見つけがたい――ロジャー・ペンローズ(オックスフォード大学ラウズ・ボール教授職)

アルキメデス(287212B.C.)――古代ギリシャの数学者、物理学者、天文学者。風呂の中でシチリア王の王冠の金の純度を調べる方法を思いついたとき、「エウレーカ!」とさけんで裸のまま走り出した話は有名。「私に地球外の1点をお与え下されば、地球を動かして見せましょう」と述べた、「てこの原理」の発見者でもある。本書は、このアルキメデスの着想の時間版であり、"時間の外から"現象を見る視点の大切さを訴える。

時間の向きをめぐるこの世の不思議のかずかず
●崩壊した超高層ビルが再び自然に立ち上がってもとに戻る――これは力学の法則にかなっているのに、なぜ実際には起こらないのだろうか?
●エントロピーは増大するいっぽう――これは統計的考察にもとづく予言だが、統計的推論は過去も未来も区別しない。それなら、なぜエントロピーは今後、減少してはいけないのか?
●池に石を投げると、その波紋は外側に向かって広がる(遅延波)。しかし逆に、池のふちから内側へ向かう波(先進波)が実際に見られないのはなぜだろうか?ホィーラー・ファインマン理論は、先進波の存在を否定しないが......。
●過去のできごとが現在を決定している――しかし、未来が現在のできごとに影響していると、なぜ考えてはいけないのだろう?