獣医家禽診療指針

川﨑武志・編

獣医家禽診療指針

発行
2011/03/10
サイズ
A5判
ページ数
246
ISBN
978-4-06-153733-0
定価
13,200円(税込)
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内容紹介

ニワトリをはじめとする、産業動物としての鳥にかかわる獣医待望の書。家禽の体の構造や病態が一目でわかるフルカラー写真。放血の手順など、細かい診療のノウハウも紹介。さらには家禽に特有の衛生の考え方や流通システム、関連法律に至るまで、基礎知識も網羅。

目次

第1章 家禽診療の心得    
 1.1 畜産業界における家禽飼育とその社会的位置づけ 
  1.1.1 畜産物と私たちの食生活
  1.1.2 畜産動物の飼育目的と品種や飼育方法の多様性
  1.1.3 自然法則に支配される人間の社会生活
  1.1.4 飼育目的の根底にある需要(ニーズ)
  1.1.5 畜産動物の健康観
  1.1.6 畜産動物としての家禽の価値
  1.1.7 畜産動物としてではない家禽の価値
 1.2 診療の視点
  1.2.1 群単位の診療
  1.2.2 群を診る
  1.2.3 個体を診る
  1.2.4 個体に出現する異常(一般的な臨床症状)
  1.2.5 群や個体の状態の記録
  1.2.6 状況に応じた視点移動
 1.3 産業動物としての家禽飼育と診療の意味
  1.3.1 問題の本質を見抜く診療
  1.3.2 問題の種類と解決へのとりくみ
  1.3.3 家禽の健康障害に関する問題
  1.3.4 公衆衛生に関する問題 
  1.3.5 環境保全に関する問題
  1.3.6 事業運営に関する問題
 1.4 アニマル・ウェルフェアについて考える
  1.4.1 アニマル・ウェルフェア(≒動物の生活快適性) 
  1.4.2 家畜・家禽に共通した大前提
  1.4.3 意思の疎通
  1.4.4 理想と現実の狭間
  1.4.5 消費者の欲求と誤解
  1.4.6 飼育途上における淘汰について
  1.4.7 現場における病理解剖と獣医師に必要なこと
 1.5 家禽の診療に関わる法律
  1.5.1 獣医師の任務(獣医師法)
  1.5.2 診療施設など(獣医療法)
  1.5.3 家畜伝染病(家畜伝染病予防法)
  1.5.4 飼料の安全性と品質(飼料安全法)
  1.5.5 薬事法
  1.5.6 まとめ

第2章 家禽の飼育目的と種類の多様性 
 2.1 家禽とは
 2.2 鶏肉の生産
  2.2.1 肥育鶏(ブロイラー)
  2.2.2 種鶏
 2.3 鶏卵の生産
  2.3.1 産卵鶏の栄養
  2.3.2 鶏卵の企画と流通
  2.3.3 飼育現場において日常的に用いられる用語
 2.4 ニワトリの愛玩飼育
 2.5 ニワトリ以外の家禽の飼育と産業
  2.5.1 バリケン・ガチョウ・アヒル
  2.5.2 走鳥類(平胸類)

第3章 飼育衛生の基本的考え方
 3.1 リスクレベルに応じた区分設定と生産工程の流れ位置基準
  3.1.1 リスクとは
  3.1.2 リスクとうまく付き合うには
  3.1.3 リスクの観点とハザードの観点
  3.1.4 ブロイラー生産におけるリスク
  3.1.5 工程の流れ位置の概念
  3.1.6 ファーム・フロー・ステイタスの考え方
  3.1.7 人やモノの移動制限指標
  3.1.8 プラント・フロー・ステイタス(製造所工程の流れ位置)
  3.1.9 工場(プラント)における2つのステイタス概念
  3.1.10 化製場(レンダリング工場)の特殊性
  3.1.11 ステイタス区分間の境界(境界区分)
  3.1.12 各区分に位置づけられる現場とそれらに付随する事務所との関係
  3.1.13 境界区分と緩衝区域(グレー・ゾーン)の考え方
 3.2 家禽の健康維持のために農場で行われる衛生措置
  3.2.1 衛生措置の全体像
  3.2.2 衛生措置の基本は境界を区分して病原因子を除去すること 
  3.2.3 物理的除去
  3.2.4 化学的除去
  3.2.5 ワクチンによる伝染病の予防
  3.2.6 ワクチンの効果判定と日常の指導
  3.2.7 ニワトリ以外へのワクチンの応用
  3.2.8 抗菌性薬剤

第4章 診察の技術
 4.1 家禽診療の流れ
 4.2 採血要領
 4.3 臨床現場における剖検の指針
  4.3.1 剖検する前に
  4.3.2 準備するもの
  4.3.3 剖検の手順
  4.3.4 微生物学的検査のための検体採取と検査結果の活用

第5章 ニワトリの臨床解剖図譜
 5.1 外観
  5.1.1 体表
  5.1.2 翼羽・羽毛の種類
  5.1.3 初生ひなの翼羽
 5.2 ブロイラー肥育鶏の排泄された糞便の例
 5.3 支持・運動器系
  5.3.1 胸部の筋
  5.3.2 前肢帯・翼(前肢)の筋
  5.3.3 後肢帯・後肢の筋
  5.3.4 後肢筋の収縮と機能の検査
 5.4 頭部
 5.5 頸部
 5.6 胸腹部
  5.6.1 肺の組織
  5.6.2 気嚢と臓器との位置関係
  5.6.3 心臓
  5.6.4 心臓の組織
  5.6.5 副腎の組織
  5.6.6 肝臓
  5.6.7 肝臓の組織
  5.6.8 脾臓
  5.6.9 膵臓
  5.6.10 胸腹腔に位置する消化器
  5.6.11 前胃・筋胃
  5.6.12 前胃の組織構造
  5.6.13 筋胃・胃峡部
  5.6.14 十二指腸の組織
  5.6.15 空腸・回腸・卵黄嚢憩室の組織
  5.6.16 大腸・排泄腔
  5.6.17 盲腸扁桃の組織
  5.6.18 パイエル板
  5.6.19 ファブリキウス嚢(F嚢)
 5.7 泌尿器・生殖器
  5.7.1 成鶏の生殖器と泌尿器
  5.7.2 未成熟な生殖器と泌尿器
  5.7.3 卵巣
  5.7.4 卵管
  5.7.5 卵管上皮と腺組織
  5.7.6 精巣
  5.7.7 腎臓

第6章 家禽臨床病理学総論
 6.1 健康と病気
 6.2 ストレスと生体反応
 6.3 鳥類特有の性質(哺乳類と比較して)
 6.4 品種特性
 6.5 臨床徴候と病態
  6.5.1 ストレス反応の臨床徴候と病態
  6.5.2 警告反応期
  6.5.3 抵抗期の前期
  6.5.4 抵抗期の後期
  6.5.5 疲憊期
 6.6 退行性の病変
  6.6.1 物質の蓄積・沈着
  6.6.2 腫脹
  6.6.3 委縮
  6.6.4 壊死,アポトーシス
 6.7 進行性の病変
  6.7.1 肥大・過形成・増生
  6.7.2 炎症と修復
  6.7.3 炎症病変の特徴
  6.7.4 組織内に侵入する微生物
  6.7.5 炎症性疾患の原因と態様
 6.8 循環障害
  6.8.1 チアノーゼ
  6.8.2 心肥大と腹水症
  6.8.3 呼吸器と微小循環障害
  6.8.4 浮腫
 6.9 腫瘍
  6.9.1 良性腫瘍と悪性腫瘍の相違
  6.9.2 腫瘍の発育形態
  6.9.3 腫瘍発生の原因
  6.9.4 発癌機序
  6.9.5 ウイルス性腫瘍
  6.9.6 野外鶏における腫瘍診断
  
索引