P450の分子生物学

大村恒雄/石村巽/藤井義明・編

P450の分子生物学

発行
2003/10/10
サイズ
A5判
ページ数
263
ISBN
978-4-06-153677-7
本体
4,800円(税別)
在庫
在庫無し

内容紹介

1960年代に発見されたシトクロムP450(P450)は、近年になって花の色から環境浄化、薬剤代謝から脳の働きにまで関与することが明らかになり、その研究はいまや爆発的に進展しつつある。ゲノム上のP450遺伝子の数も2000種以上が知られるようになった。本書は、P450の分子的性質、P450遺伝子の構造や発現調節、P450が触媒する反応の機構などについての最新の基礎知識を、現在研究の第一線で活躍し、国際的にも高い評価を受けている研究者が執筆・編集したものである。今世紀における生命科学の発展を理解したい人々の必読の書であり、新たにP450の研究に参加する研究者・学生の座右の書ともなろう。

目次

1.シトクロムP450概説
1.1 P450の発見と初期の研究
1.2 P450の分子的性質、命名と分類
1.3 P450が触媒する反応
1.4 P450酵素系の活性調節
1.5 P450の生理的機能
1.6 P450研究の展望

2.P450の分子的性質と反応機構
2.1 P450の分子的性質
2.2 P450の分子構造:X線結晶構造解析を中心に
2.3 P450の還元系および還元系とP450の相互作用
2.4 P450による酸素活性化機構と基質の酸素化機構
2.5 他のヘム‐チオレートタンパク質の構造と機能

3.P450遺伝子:構造と発現調節
3.1 P450遺伝子の構造
3.2 Ah レセプターによるP450遺伝子の発現制御
3.3 核内オーファンレセプターによるP450遺伝子の発現調節

4.動物のP450酵素系
4.1 コレステロール生合成
4.2 胆汁酸の生合成
4.3 ステロイドホルモンとビタミンD
4.4 脂肪酸とエイコサノイドの代謝
4.5 薬物、異物の代謝
4.6 発癌性化学物質や薬物の代謝的活性化
4.7 魚類のP450酵素系
4.8 昆虫のP450酵素系

5.植物のP450酵素系
5.1 植物の二次代謝産物の生合成に関与するP450分子種
5.2 植物の生長分化制御に関与するP450

6.微生物のP450酵素系
6.1 酵母のP450
6.2 カビのP450
6.3 細菌のP450

7.P450についての研究資料のデータベース検索
7.1 遺伝子・タンパク質機能情報データベースからのP450情報の検索
7.2 Human Cytochrome P450(CYP)Allele Nomenclature Committee (P450のSNPsデータ)
7.3 ゲノムごとのP450遺伝子データベース
7.4 統合P450遺伝子データベース