フラボノイドの医学

吉川敏一・編

フラボノイドの医学

発行
1998/07/20
サイズ
B5判
ページ数
210
ISBN
978-4-06-153656-2
本体
8,000円(税別)
在庫
在庫無し

内容紹介

慢性病に効くと話題のフラボノイドを満載。
活性酸素や過酸化脂質などの有害な物質の発生を抑えるため、これらが発病に深く関わる癌、動脈硬化、糖尿病や痴呆などの治療薬になるフラボノイドを集大成した。

■フラボノイドが、慢性病の改善に燭光をみいだすのか?
植物中に広く存在しているフラボノイドは、植物が自然環境の中で存在するための重要な戦略の一端を担っている。移動することができない植物は、昆虫や鳥の食害から身を守るため、あるいは容赦のない紫外線や熱線の照射に耐えるため、あるいは微生物の侵入を防ぐため、多種多彩な成分を生産して防衛に努めている。その重要な成分の1つがフラボノイドである。フラボノイドの秘めたる力が、現在つぎつぎに解明されている。
●イチョウは古来、中国の漢方で喘息や気管支炎の治療に、利用されていたが、その葉の抽出物が近年ドイツやフランスで医薬品として臨床応用され、脳血管障害をはじめ微小循環の改善に多くの報告がある。
●赤ワインのフレンチパラドックスは最近つとに有名で、動脈硬化の予防が疫学的に証明されて一種のブームとさえ言えよう。
●緑茶のがん予防効果も静岡県の大規模調査で解明されつつある。発がん制御実験は多くの野菜で検討されているが、緑茶では成分抽出が容易なこともあって、発がん以外の有益な作用の実験も進められている。
●最近ブームの薬膳やハーブも、漢方や欧米で民間薬として使われているものから、定評のあるものが再確認されている。
■これらの有効成分の解明はまだ緒についたばかりであるが、いずれも共通のフラボン骨格を有するフラボノイドが多数含まれている。フラボノイドには多くの水酸基があり、抗酸化能が多彩な作用に関与しているとみられる。本書はフラボノイドにスポットをあて、科学面、医学面から現在の知見を集大成した。

目次

1.フラボノイド概論
 1.1 フラボノイドとは
 1.2 フラボノイドの構造と機能
 1.3 フラボノイドの体内動態
 1.4 酸化とフラボノイド
 1.5 突然変異とフラボノイド

2.フラボノイドの主要素材
 2.1 イチョウ葉
 2.2 ブドウ
 2.3 緑茶
 2.4 ハーブ

3.フラボノイドの臨床
 3.1 発がん
 3.2 老化
 3.3 痴呆
 3.4 糖尿病
 3.5 動脈硬化
 3.6 消化器疾患
 3.7 めまい