
新しい物性領域のダイナミックな展開を紹介。不規則・複雑系の科学へ急速に広がりつつある今日の物性物理を基磁を踏まえて平易に解説した。表面、アモルファス、高分子、液晶、巨視的量子トンネル現象など。
1 表面物理
   1.はじめに
   2.表面の電子状態
   3.表面構造
   4.吸着現象
   5.電子移動をともなう動的過程
   6.おわりに
 
 2 アンダーソン局在・メゾスコピック系
   1.アンダーソン局在とメゾスコピック系
   2.アンダーソン局在
   3.ミクロスコピックなスケーリング理論
   4.アンダーソン局在と磁場
   5.AAS効果
   6.AB効果
   7.電気伝導の理論―久保の公式とランダウアーの公式
   8.コンダクタンスの量子化とバリスティックな伝導
   9.ユニバーサルなコンダクタンスのゆらぎ
  10.おわりに
 
 3 アモルファス物質―アモルファスから準結晶へ
   1.アモルファス金属
   2.準結晶
 
 4 高分子・ゲル
   1.はじめに
   2.孤立高分子
   3.非理想鎖
   4.高分子濃厚溶液および高分子混合系
   5.ゲル
 
 5 液晶
   1.はじめに
   2.棒状低分子からなる系のサーモトロピック液晶相
   3.連続体理論
   4.分子間相互作用
   5.強誘電性と反強誘電性
   6.おわりに
 
 6 巨視的量子トンネル現象
   1.巨視的量子トンネル現象とは
   2.経路積分による量子トンネル現象の扱い
   3.量子論における摩擦
   4.巨視的量トンネル現象の例 金属滋性体中の磁壁の量子トンネル
   5.おわりに