天然の毒毒草・毒虫・毒魚

山崎幹夫/伏谷伸宏/中嶋暉躬・著

天然の毒毒草・毒虫・毒魚

発行
1985/02/20
サイズ
A5判
ページ数
170
ISBN
978-4-06-139603-6
定価
3,098円(税込)
在庫
在庫無し

内容紹介

環境や食物中に存在し生活を脅かす毒物が一方で薬として用いられる天然毒の作用とは何か。有毒な植物、キノコ、カビ、小動物、魚貝類等の種類、毒物質の化学構造や作用機作を解説し、天然毒についての知識を総括する。

目次

1 天然毒とは
  1.生物活性物質の認識
  2.生活の中の天然毒
  3.天然毒の探索と分離
  4.天然毒の利用

2 植物の毒、キノコの毒
  1.はじめに
  2.植物の毒
    1.アルカロイド
    2.配糖体
    3.イソプレノイド
    4.フェノール化合物
    5.発がん性および催奇形性成分
    6.麻薬性成分
    7.皮膚炎を起こす植物毒
  3.キノコの毒
    1.アミノ酸類
    2.ペプチド
    3.アミン類
    4.ヒドラジン
    5.非含窒素化合物

3 カビの毒、腐敗毒
  1.カビの毒
    1.はじめに
    2.発がん性カビ毒
    3.向神経性カビ毒
  2.腐敗の毒

4 小動物の毒
  1.はじめに
  2.防御忌避物質としての毒
    1.噴出される物質
    2.毒液をにじみ出させるもの
    3.毒の生物濃縮
  3.刺毒、咬毒
    1.サソリの毒液
    2.ハチ毒
    3.ケムシ毒
  4.ガマ、イモリなど
  5.おわりに

5 海産生物の毒
  1.はじめに
  2.魚類の毒
    1.フグの毒
    2.シガテラ
    3.魚の内蔵から発見されたサンゴの毒
  3.貝類の毒
    1.麻痺性貝毒
    2.下痢性貝毒
    3.バイの毒
    4.アワビによる光過敏症
  4.その他の毒
    1.カニに含まれる麻痺性貝毒
    2.海藻の毒
  5.刺毒と咬毒
    1.腔腸動物
    2.軟体動物
    3.きょく皮動物と魚類
    4.皮膚炎を起こす毒
  6.赤潮の毒
    1.過鞭毛藻の毒
    2.らん藻の毒
  7.毒の利用
    1.農薬となったイソメの毒
    2.棘皮動物のサポニン