医療概論

河田光博/小澤一史/渋谷まさと・編
シリーズ:
栄養科学シリーズNEXTシリーズ

医療概論

発行
2017/11/20
サイズ
B5
ページ数
172
ISBN
978-4-06-155396-5
本体
2400円(税別)
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内容紹介

NSTに欠かせない医療分野の基礎知識をまとめた.医師、歯科医師、薬剤師、看護師をはじめとする医療職の役 割と病院の組織をはじめ,医の倫理、生命倫理、管理栄養士に必要なプロフェッショナリズム、職業倫理、また,NSTとして 必須のチーム医療、全人的医療や患者の権利、インフォームドコンセントなどを学ぶ。

目次

0. 医療,医学と保健,福祉

0.1 医療,保健,福祉分野のつながりと広がり
A. 医療とは
B. 医学とは
C. 保健とは
D. 福祉とは
0.2 医療,医学における栄養学と栄養治療
A. 栄養学
B. 栄養サポートチームと治療食
0.3 医療の範囲
A. 医行為(または医療行為)
B. 医業
0.4 医療提供施設
0.5 医療系職種の資格

1. 医療提供施設と医療の担い手

1.1 管理栄養士・栄養士のフィールド
1.2 医療提供施設(医療機関,医療施設)の種類
A. 病院,診療所
B. 介護老人保健施設
C. 調剤を実施する薬局
D. 助産所
1.3 医療保険
A. 診療報酬
B. 栄養,食事にかかわる診療報酬
1.4 医療の担い手
A. 医師
B. 看護職(看護師,准看護師,助産師,保健師)
C. 薬剤師
D. 臨床検査技師
E. 理学療法士(PT),作業療法士(OT)
F. 言語聴覚士(ST)
G. 管理栄養士
1.5 医療と福祉の連携を担う職種
A. 医療ソーシャルワーカー(MSW)

2. 医行為の変遷と診療の補助

2.1 医術の歴史
A. 古代の医術
B. 近世の医療
C. 近代の医療
D. 現代の医療
2.2 現在の日本における医行為(医療行為)と医行為にあたらない範囲
A. 介護職員などによるたんの吸引と経管栄養
B. 看護師の「特定行為」
C. 日本における保険診療からみた医行為
D. 管理栄養士・栄養士にかかわる診療報酬
2.3 地域包括ケアシステムにおけるキュアとケア

3. 生命倫理

3.1 生命倫理の内容
3.2 生命と物質
A. 生命観
B. ヒトにおける生命の3 つの階層性
C. 精神的生命
3.3 ヒトの死の概念と生物学的な個体の死
A. 個体は有機的統一体
B. 脳死における個体死の判定と植物状態
3.4 ゲノム,遺伝子,受精胚の操作と生命倫理
A. ゲノム編集
B. 遺伝子診断
C. 出生前診断
D. 受精胚への生殖工学技術
3.5 先制医療

4. 医の倫理

4.1 医療:医学,医術,医道
4.2 ヒポクラテスの誓い
4.3 世界医師会のジュネーブ宣言
4.4 日本医師会の「医の倫理綱領」
4.5 医師の義務と倫理
A. 医師の義務
B. 医師の届出義務
C. 民事,刑事裁判
4.6 ヘルシンキ宣言とヒトを対象とする医学研究
4.7 ナイチンゲールの誓詞と看護者の倫理綱領
4.8 死のいろいろと緩和医療:安楽死,尊厳死,脳死
A. 安楽死
B. 尊厳死
C. 脳死・臓器移植
D. 緩和医療
4.9 倫理観の相違:最高善は幸福
4.10 管理栄養士と医の倫理
A. 管理栄養士・栄養士倫理綱領
B. 管理栄養士が直面する医の倫理
4.11 管理栄養士・栄養士の現場にみる「医の倫理の基礎知識」
A. 緊急時の応急手当の法的責任
B. 終末期患者の人工栄養の中断
C. 医療費と倫理

5. プロフェッショナリズム

5.1 プロフェッション(専門職)とは
5.2 医療専門職とは
5.3 プロフェッショナリズムとは
5.4 医師のプロフェッショナリズムの具体的な内容と医療関連職
5.5 医療実践にあたって
5.6 管理栄養士・栄養士が実際の医療現場で活動する際に留意すべきこと 72
A. 高みをめざす努力
B. 自身を振り返り,あるべき姿を考える

6. 職業倫理

6.1 職場倫理と職業倫理
6.2 さまざまな職種における職業倫理が集合する職場倫理
6.3 管理栄養士・栄養士における倫理綱領
A. 「栄養の指導」の目的,目標
B. 他分野の理解と連携
C. 教養と品格
D. 科学的根拠
E. 情報公開,守秘義務
F. 社会への協力
G. 学び続ける姿勢

7. 臨床研究と倫理

7.1 臨床研究の種類
A. 臨床研究に関する倫理指針
B. 臨床研究の流れ
C. 研究データにみるノイズの種類
D. 臨床研究の種類
7.2 研究者としての倫理
A. 共同研究者への責任
B. 被験者への責任
C. 所属機関,出資者,納税者への責任
D. 科学そのものへの責任
E. 学会などアカデミー界,同僚研究者への責任
7.3 臨床研究をとりまく状況

8. 全人的医療

8.1 全人的医療とは
8.2 全人的医療の目標
A. 人間の持つ苦悩
B. 人間の行動
C. 患者という人間を中心においた医療
8.3 医療従事者と患者との相互理解
8.4 患者参加型医療と全人的医療の連動
8.5 全人的医療が効果的に実践される場

9. 患者の権利,障害者の権利

9.1 患者の権利に関する動き
9.2 「患者の権利に関するリスボン宣言」
A. 「リスボン宣言」の構成
B. 原則の内容
9.3 障害者の権利:ノーマリゼーションの考え方から
A. 障害者の権利
B. ノーマリゼーションとはなにか
C. 災害とノーマリゼーション

10. インフォームド・コンセント

10.1 インフォームド・コンセントの概念
10.2 インフォームド・コンセントが成立するまでの歩み
A. ヒポクラテスの誓い
B. パターナリズムの見直しと米国の人権運動
C. 生命倫理の台頭
D. 医療訴訟の増加と医療の見直し
E. ニュールンベルクの倫理綱領
10.3 インフォームド・コンセントの成立
A. ヘルシンキ宣言
10.4 インフォームド・コンセントの詳細
A. インフォームド・コンセントの前提条件
B. インフォームド・コンセント取得の実際

11. コミュニケーションの重要性

11.1 コミュニケーションの基本
A. コミュニケーションと会話,対話
B. コミュニケーションの種類
C. コミュニケーションの手段
11.2 医療におけるコミュニケーション
A. 医療におけるコミュニケーションの目的
B. 医療の場におけるコミュニケーションモデル
(ヘルスコミュニケーション)
11.3 関係性を構築するための医療者のコミュニケーション
A. 医療者に必要なコミュニケーション能力と態度
11.4 臨床栄養におけるコミュニケーション
A. 臨床栄養におけるコミュニケーションの特徴とその能力
B. 医療職間のコミュニケーション
C. コミュニケーションに対するリフレクションの重要性
D. 栄養カウンセリングやコーチング

12. チーム医療

12.1 高まるチーム医療の重要性
A. チーム医療とは
B. チーム医療の目的
C. チーム医療への関心の高まり
D. チーム医療による患者中心医療へ:DOS からPOS への転換
12.2 チーム医療の効果と実践
A. チーム医療の期待される効果
B. チーム医療における管理栄養士の役割
C. チーム医療を成功させるために

13. 医療,ヘルスケアの現状と今後の展開

13.1 将来の年齢別人口─少子高齢社会の到来
13.2 加齢に伴う疾患:認知症
13.3 加齢に伴う疾患:ロコモティブシンドローム(運動器症候群)
13.4 超高齢社会とリハビリテーション医学
13.5 超高齢社会と医療システム:医療費と寿命
13.6 超高齢社会の問題:在宅医療を含んだ慢性期医療,終末期医療
13.7 先制医療の必要性
13.8 地域医療とかかりつけ医
13.9 再生医療について
13.10 ロボット医療,工学技術の導入,IT の展開
13.11 周産期・小児医療の課題
13.12 グローバルヘルス