スキッロ 動物生殖生理学

Keith K. Schillo・著 佐々田比呂志 他・訳

スキッロ 動物生殖生理学

発行
2011/04/01
サイズ
B5判
ページ数
478
ISBN
978-4-06-153732-3
定価
7,480円(税込)
在庫
在庫なし

内容紹介

家畜動物を中心とした哺乳動物の生殖行動・理論を網羅的に解説。獣医学・農学研究者・学生、家畜繁殖・人工授精技術者に最適。図版数240点(カラー約40点)。

目次

第1章 序論
 1.1 本書の趣旨
 1.2 科学教養としての生殖生理学
 1.3 生殖生理学のための概念的組み立て
 1.4 生殖生理学の世界的な広がり

第2章 生命,生殖,性
 2.1 性(sex)とはなにか
 2.2 有糸分裂と減数分裂
 2.3 なぜ,有性生殖なのか?
 2.4 哺乳類における有性生殖

第3章 哺乳類生殖機構の組織としくみ
 3.1 哺乳類の生殖機構
 3.2 肉眼解剖学についての概説
 3.3 顕微解剖学
 3.4 器官の構成

第4章 性分化
 4.1 性分化の概要
 4.2 性染色体
 4.3 胚形成の概要:ブタをモデルとして
 4.4 性分化の詳細
 4.5 二次性徴と性行動
 4.6 性分化の異常

第5章 生殖器系における機能解剖学:生殖器
 5.1 概要:生殖道
 5.2 生殖腺
 5.3 生殖管
 5.4 内生殖器の支持と血管系
 5.5 外生殖器

第6章 生殖系の機能的構造:神経内分泌システム
 6.1 概略
 6.2 脳の解剖学
 6.3 視床下部-下垂体軸の解剖学

第7章 生殖内分泌の原理
 7.1 恒常性
 7.2 内分泌学とは
 7.3 生殖ホルモンの分類
 7.4 内分泌生理学の概要
 7.5 ホルモン効果の評価
 7.6 親水性ホルモンの活性
 7.7 疎水性ホルモンの活性
 7.8 内分泌システムの調節
 7.9 生殖を制御する内分泌システムの概要
 7.10 内分泌生理学の評価

第8章 春機発動
 8.1 春機発動の特徴と意義
 8.2 春機発動の理論的枠組み
 8.3 春機発動を制御しているメカニズム
 8.4 春機発動開始のタイミング

第9章 成熟雄における精巣機能の動態
 9.1 精巣の構造
 9.2 精巣機能の概要
 9.3 精巣の内分泌調節
 9.4 精子形成
 9.5 精子形成周期
 9.6 精子形成周波

第10章 成熟雌における活発な卵巣機能:卵巣周期
 10.1 卵巣周期と雌の生殖能力
 10.2 いくつかのタイプの動物における卵巣周期の比較分析
 10.3 卵巣周期のホルモンによる制御

第11章 卵巣機能の発達:卵胞形成と卵子形成および排卵
 11.1 概要
 11.2 卵母細胞と卵胞の初期発育
 11.3 卵胞形成
 11.4 卵胞の内分泌作用
 11.5 卵子形成
 11.6 排卵

第12章 卵巣機能のダイナミクス:黄体
 12.1 概要
 12.2 黄体期についての一般的な記述
 12.3 黄体の発達
 12.4 黄体の制御
 12.5 黄体の退行

第13章 性行動
 13.1 背景
 13.2 哺乳類における性行動のパターン
 13.3 性行動を理解するための理論上の枠組み
 13.4 性行動の生理学

第14章 妊娠の成立:性交から配偶子融合まで
 14.1 妊娠の概要
 14.2 配偶子と受精卵の移行
 14.3 配偶子の成熟
 14.4 受精
 14.5 性交,排卵および受精能

第15章 妊娠の成立:胚形成,母体の妊娠認識,着床および胎盤形成
 15.1 初期妊娠の概要
 15.2 初期胚形成
 15.3 プロジェステロンは妊娠に必須である
 15.4 母体の妊娠認識
 15.5 母体免疫システムの抑制
 15.6 胎盤の発達

第16章 妊娠・分娩・分娩後の生理学
 16.1 概要
 16.2 妊娠中の母体機能の変化
 16.3 胎盤の生理
 16.4 胎盤輸送
 16.5 分娩
 16.6 分娩に続く期間(産褥期間)

第17章 生殖の季節調節
 17.1 背景
 17.2 生殖戦略と環境
 17.3 季節繁殖の根底にある環境要因
 17.4 環境合図による季節繁殖の調節
 17.5 生殖に対する環境影響を仲介する神経内分泌機能 
用語集